公爵令嬢の嗜みが面白い‼【紹介】

作品に出合った経緯 

 自分は本好きの下剋上みたいな漫画と調べたらこの作品が出てきました。そして早速コミックウォーカーが読んでみました。自分は悪役令嬢ものを「はめふら」しか知らないので他がどうとかは分かりませんが、この作品を知って初めて驚き興味を抱いたのは

転生したのが断罪される場面

悪役令嬢ものは子供のころに戻り、バッドエンドのフラグをへし折るものだと思ってましたが、それが許されない場面からのスタートでした。

 

 コミックウォーカーは3話までしか読めなかったので調べて小説家でなろうに掲載されていることを知りました。そして、小説家になろうで3日で読み終わりました。これからなろうで読んだ物語の一部と注目のキャラクターを紹介していこうと思います。

*序盤の部分しか書いてないので物語全体のネタバレはありませんが最初の5話くらいまでは結構語ります。

 

物語を一部紹介

 

幽閉回避

 30代の一般女性が事故で死に乙女ゲームの世界にアイリスとして転生し、断罪される場面から始まります。ゲーム本編ではこのあと彼女は自宅謹慎、父親に修道女として教会幽閉というコースになります。しかし、彼女はここから公爵令嬢として交渉術で場面を乗り切ります。

 

 いくら孤立無援で断罪される側でも身分は高く、やったことも婚約者の第二王子をとられた男爵令嬢にいやがらせをした程度。だからみずから罪を認めておとなしく自宅謹慎になりすみやかに家に帰宅します。なぜならアイリスにとって重要なのは自宅謹慎を免れない学園での断罪場面より教会幽閉がかかっている父親ルイとの交渉ですから。

 

 ルイとの交渉の末アイリスは領主代行に任じられます。そしてアイリスは父親からの命令を受け領主代行としてこれから王位継承権をめぐって王国の先が危ぶまれるなか揺らぐことのない領地にしようと決意します。

 

現代知識チート

 領地に戻ったアイリスは子供のころからの側近と再会し、領地を回り、チョコレート、リンス―などを扱う商会と銀行の開設、義務教育などの領運営の改革を行います。はい。ここからはよくある異世界転生した主人公が現代知識を用いて領地経営をしていく話です。

 

 ただ、領地が発展したからといってそれは他派閥の貴族からしたらやっかいなことです。ですから公爵家やアイリスへの攻撃がおこります。このドロドロとした貴族社会とそれをどうアイリスが乗り越えるのかがこの物語の魅力でもあります。

 

注目キャラクター

弟は主人公?

 この物語で最も自分が注目したのはアイリスの弟ベルンでした。彼ゲームでのヒロインユーリに恋をしました。親から距離をとるよう言われても、ユーリの婚約者が第二王子エドワードになっても、ユーリとエドワードと一緒におり完全に取り巻きの一人と化していました。そして、断罪する場面でも姉を助けるのではなく、逆に姉を断罪する側として立ちます。

 

 アイリスが学園を去った後も、王都の家にも領地の家にも帰らず、父親の仕事を手伝い実務経験を積むでもなく、己の責務を放ってユーリらとずっと遊んでいる始末で親からも呆れられていました。母親のメルリスは「実の息子でなければ、さっさと潰していたわね」と発言するほどでした。

 

 王家主催のエドワードとユーリの婚約パーティーを母親メルリスが欠席するという連絡をいれると抗議するため領地に帰還してきました。しかし、口論でメルリスに勝てるわけもなく逆に正論パンチをくらいます。

 

 メルリスの「このまま貴方が態度を改めなければ、廃嫡することも厭いません。貴方の姉が立派に領地を治めていますから、何の心配もありませんしね」という発言でどうして姉が領主代行をしているのか、姉に会わせろと言ってきます。(目の前にいるのに)

 

 メルリスはベルンを公正させる機会としてアイリスに仕事を見学させてあげるよう頼みます。アイリスの商会の経営と領地の運営の仕事をみたベルンは衝撃を受けました。学園では秀才の名をほしいままにした彼でも領地の仕事では一切通用しないということを理解した彼はここから変わっていきます。

 

 物語が進んでいくにつれベルンの心情はどんどん変わっていきます。彼のどこでどう変化し、アイリスや貴族達と関わるかもこの物語の魅力です。

 

まとめ

 この物語は婚約解消から始まったことでアイリス自身が恋愛より仕事という感じになってしまったため恋愛要素は薄目で内政もののお話です。領民のためという思いで仕事をしていくため復讐劇なのもありません。それでも仕事仲間との関係性や領民の貴族に対する変化、権謀術数が渦巻く貴族社会で主人公アイリスがどう生きていくのかなどいろいろな要素が詰まっています。

 

公爵令嬢の嗜みは小説家になろうでは完結。公爵令嬢の嗜み (syosetu.com)

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 もしこの記事を読んで気になってくれたら1回読んでみてください。なろうと漫画は無料で読めるので読みに行きやすいと思います。自分もまだなろうでしか読んでいないためこれから書籍のほうを買って読んでみようと思います。webと書籍では違う場面やなろうでは語られていない場面があるかもしれないので楽しみです。